債務整理のシュミレーションをして債務整理のメリットとデメリットやどれくらい借金が減るのかを知ろう!

借金に悩んでいるとき、選択肢の一つが債務整理です。
ただ、債務整理を選ぶかどうかは、債務整理によって何が得られるのか、債務整理を行ったことにより、どこに(誰に)、どんなインパクトがあるのか、そして、債務整理を行った後は、どのような生活を送ることになるのか、をシュミレーションしてみてから決める必要があります。

 

債務整理は種類が多い上に、それぞれの手続きが複雑であったり、債権者との交渉が必要となったりします。
そのため、信頼できる弁護士等の専門家を探し、その専門家と相談しながら進めていくことが望ましいと言えます。
以下では、債務整理を専門家に相談する前に、最低限知っておいた方がいいことを、ご説明します。
最低限、を理解しておくことは、信頼できる専門家を探すための、そして、専門家から、より自分に合ったアドバイスを引き出すための、手助けとなるためです。

 

事前に債務整理のシュミレーションをしておくことは非常に重要な事が分かります。

 

債務整理とは?

 

まず、そもそも債務整理とは何でしょうか。
債務整理のシュミレーションをする前にどのような種類があるのか
把握をしておかなければ自分が取るべき手続きが分かりません。

 

借金で苦しんでいる人の中には、借金が多すぎて、自分の収入から返済を続けたところで、いつまで経っても借金が減らない人がいます。
また、今、借金を返すのはつらいものの、数年のうちには、借金を返せるようになるはずなので、しばらく借金の返済を猶予してもらいたい、という人もいるでしょう(今は病気療養中で収入がないものの、回復後には仕事ができて収入が見込めるとか、子育てに手一杯で働けない妻が、働きに出られるようになるなど)。
このように、今困っている借金をなんとかすること、それが債務整理です。

 

債務整理の種類

 

では、債務整理にはどのような種類があるのでしょうか。

 

一つは自己破産です。自分の財産を没収される代わりに、借金を帳消しにしてもらう債務整理です。
自己破産は裁判所にお願いして行われます。
裁判所は、借金で困っている人から自己破産したいと言われると、(1)誰からお金を借りているかの一覧、(2)今、借金で困っている人がどんな財産を持っているのかの一覧、を出してもらいます(他にも提出書類はたくさんありますが)。
その上で、(2)財産のリストに記載されたものを換金して、(1)お金を貸している人たちに、公平に分配します。

 

次に、民事再生という債務整理方法もあります。
こちらは、借金の一部を免除した上で、残りの分を原則3年間かかけて返していく債務整理です。
自己破産と同じく、裁判所にお願いして行われます。

 

最後に、任意整理という債務整理方法があります。
こちらは、裁判所にお願いすることなく、それぞれの債権者と個別に交渉して、借金の問題を解決するものです。
どのような解決になるかは債権者との話し合いの結果によって違ってくるため、一概にこうなる、というものはありません。

 

kurumatebanasutoki

債務整理を行う事で免除されるもの

 

債務整理を行うことで免除されることが二つあります。

 

一つは、返すべき借金そのもの、です。
自己破産の場合には、基本的には全額、借金が免除されます。
民事再生の場合には、一部の借金が免除されます。
そして、任意再生の場合には、債権者との交渉の結果、合意された金額分だけ借金が免除されることになります。

 

債務整理を行うことで免除されることの二つ目、それは、「今」借金を返済する、ということです。
自己破産で借金が全額免除される場合は関係がない話です。
しかし、それ以外の債務整理では、残りの借金を返し続けていくことになります。
借金の総額が減ったとしても、毎月の支払に苦しんでいる人にとっては、毎月の返済金額を減らさないと解決にならない場合があります。
そのため、月々、返せる金額を計算して、その金額の範囲内で返済していくように、「今」返済することを免除してもらうことが必要となるのです。
「今」返済することを、民事再生手続きでは免除してもらうことができます。
任意再生においては、それぞれの債権者との交渉次第、となります。

 

一番肝心なシュミレーション!債務整理をするとどのくらい借金が減るの?

 

借金がどのくらい減るのかをシュミレーションしておきたい方が一番多いと思います。
債務整理の結果、どのくらい借金が減るのか、これも債務整理の種類によって変わってきます。
自己破産の場合には、基本的には全ての借金がなくなります。
民事再生の場合には、月々の返済を行えって、3年間(住宅ローンを除きます)で返済できる分まで、借金を減らせます。
任意整理の場合には、それぞれの債権者との交渉次第、となります。

 

自己破産以外の債務整理で借金がどのくらい減るのか、は自分で調べて計算してみることも有用です。
しかし、借入の条件、担保の種類、借入の種類(住宅ローンかそれ以外か)などなど、いろいろな条件を確認しながら、計算するのは結構大変です。しかも、間違える可能性が多いにあります。

 

そのため、債務整理を行う前に、専門家に相談することで、借金がどのくらい減るのか、の見通しを示してもらうべきです。
その見通しを確認した上で債務整理を行っていくことが、よりスムーズで、自分の望んだ条件に近い債務整理を成し遂げるコツなのです。

 

債務整理の対象となる借り入れ機関と対象外のもの

 

債務整理の結果、どの借金がどうなるのか、これは債務整理の種類に加えて、債務整理の対象となる借金によっても変わってきます。

 

自己破産の場合には、全ての借金が対象となります。逆に一部の借金を、自己破産の対象としないようなことはできません。
民事再生の場合にも、原則は、全ての借金が対象となります。但し、住宅ローンについてだけは、別の扱いをすることができます。つまり、債務整理の対象とせず、住宅ローンの全額を返済することも可能です。
わざわざ、特別な方法で借金の全額を返済する、というのは債務整理にはふさわしくないことをしているように思われるかもしれません。
しかし、住宅ローンについては、民事再生の対象としてしまうと、抵当権が行使され、住宅を債権者に取り上げられてしまう(そして処分される)ことになります。これを避け、自宅に住み続けながら、残りの借金を返していくために、特別な扱いが認められているのです。

 

任意再生の場合には、それぞれの債権者と交渉することになりますので、自分で債務整理の対象としたくない債権者がいれば、その債権者を除いて交渉することができます。
実際には、自宅に住んだままで、住宅ローンの債務整理を行いたいと思っても、債権者が交渉に応じてくれず自宅を処分されてしまうことが、通常は想定されるので、住宅ローンの債権者と債務整理の交渉を行うことはできないことになります。一方で、自宅を処分してもいいと考えているのであれば、自宅の任意売却等を組み合わせて債務整理が行えるケースもあります。
この辺りも、一括返済できる貯金がいくらかあれば自宅を手放さない住宅ローンの債務整理ができたり、と状況によって結論が変わってきますので、専門家に相談してみるのが一番です。

 

債務整理を行うデメリット

 

債務整理のシュミレーションはメリットよりもデメリットの方が重要です。
理由は債務整理後の生活の方が圧倒的に長いからです。
しっかりとデメリットに関してシュミレーションをしておきましょう。

 

債務整理を専門家に依頼する際、1つ、気を付けておくべきことがあります。
それは、専門家は依頼を受けてアドバイスした後、実際に債務整理の手続きを行うことで、より多額の手数料を受け取る、ということです。
そのため、債務整理のデメリットについて語らず、債務整理を行うことを優先的に勧めてくる専門家も残念ながら存在するのです。

 

そのような専門家を見分けるためには、自分で債務整理のデメリットについて知っておくことが重要です。
幸いなことに、債務整理のデメリットを知ることは、債務整理のシュミレーションをするよりずっと簡単に理解することができます。

 

ブラックリストに掲載される

 

債務整理を行うことのデメリットとして、まず有名な事柄にブラックリストに掲載される、ということがあります。
ブラックリストとは、それぞれの債権者の持っているお金を貸してはいけない人のリストのことです。
また、信用情報機関に登録された債務整理を行ったという情報(事故情報)のリストのことを指す場合もあります。

 

新しいクレジットカードを作ったり借り入れをしたりすることはできる?

 

ブラックリストに掲載されることは、債務整理を行った後、クレジットカードを作ったり、借り入れをしたり、という取引を行うことが難しくなることを意味しています。
債務整理で、借金を免除してもらったりと迷惑をかけた会社との取引が難しくなるのはご理解いただけると思うのですが、何故、別の、迷惑をかけたこともない会社との取引が難しくなるのでしょうか。
それは、信用情報機関に登録されたデータが、どの貸金業者、クレジットカード会社にも参考とされているからです。

 

債務整理後に現在のカードは使える?

 

既に手元に持っているクレジットカードが、債務整理の後でも使えるか、はそのカードの利用状況に依ります。
そのカードを使って買い物した、キャッシングした等で、クレジットカード会社への支払が残っている状況で、債務整理が行われ、その支払の一部が免除された場合、以降、そのカードは利用できなくなります。
一方で、全然使っていないようなカードについては、クレジットカード会社がそのカードを利用停止とするまでの間は利用できる可能性があります。
つまり、実際にカードが使えるかどうか、いつまで使えるか、については明確ではなく、債務整理をしたらカードは使えなくなるものだ、と考えておかれた方が安全です。

 

債務整理後に車や住宅ローンは保有していられるの?

 

債務整理で、自分の車を持ち続けられるか、それまで住んでいた自宅に住み続けられるか、は債務整理の種類によって異なります。

 

自己破産した場合には、車も自宅も、基本的には、手放すことになります。
これに対して、民事再生の場合には、車や自宅に担保が設定されているかどうかで大きく変わります。
担保が設定されている場合、住宅以外の財産を持ち続けることは難しいです。
これに対して、住宅には特例があるため、民事再生手続きの対象外とすることで、住み続けられる場合もあります。

 

任意整理の場合も、その車や住宅に関する借金(オートローンや住宅ローン)を債務整理の対象とするかどうかで、その車や住宅を手放さざるをえなくなるのか、が変わってきます。

 

債務整理後に子供に影響は?

 

債務整理を行うことは多かれ少なかれ、誰かに迷惑をかけることになりがちですが、それでも避けたいのが子供への影響ですよね。
債務整理を行うことが、直接子供に影響することは通常は考えられません。
例えば、学校に債務整理を行ったことが連絡されるわけではないため、学校で特別な扱い(私立学校を退学させられるなど)が行われることはありません。
また、子供が就職する際に不利になるのでは、という心配をされることもありますが、これも通常は、親が債務整理した事実が就職先に知られることは、まずありませんので、特に心配する必要はありません。

 

ただ、子供が奨学金を受ける際には、親が保証人となる必要があり、この際に保証人として認められないこと(奨学金を受けられないこと)がありえるなど、それぞれの事情をよく検討してみる必要があることはご注意してください。

 

債務整理後に会社をクビになったりする?

 

債務整理をしたがために会社をクビになることは通常はありません。
何故なら、債務整理をした事実は会社に連絡されるものではないからです。
ただ、これも個別の事情によるので、絶対にクビにはならない、とは言い切れません。

 

会社をクビになる例としては、会社での仕事が特定の資格を前提としている場合、等があります。
具体的には宅地建物取扱主任者のような資格は、自己破産すると資格停止になるため、それを理由にクビになる可能性があります。
また、会社から借金している場合、これも会社からの借金を債務整理の対象とした場合には、当然、会社にも債務整理を行った事実が伝わるため、クビになる可能性があります(債務整理がばれたことよりも、会社に迷惑をかけたことでクビとなる可能性があります)。

 

債務整理をしたことが近所の人に知られたりしない?

 

債務整理をしたことが、知られたくないのに、近所の人に知られるということは、これも通常はありません。
自己破産や民事再生を行った場合には、官報に掲載されるものの、普通の人が官報を見たり、検索したりということはとても珍しいからです。

 

これは、逆に言えば、情報が隠されているわけではないので、いつ、誰が知ってしまう可能性も残ってしまう、ということです。
また、自宅を手放すような債務整理を行った場合、自宅が競売にかけられる可能性がありますが、そこから債務整理について知られてしまう可能性もあります。

 

債務整理後をすると保証人に影響はあるのか

 

債務整理をする借金に保証人がついている場合、基本的には保証人に連絡がなされ、その借金を代わりに返すよう、債権者から要求されます。
任意整理では、債権者を選んで交渉できるため、保証人に迷惑をかけたくないのであれば、保証人のいる借金を除いて交渉することができます。
また、保証人が住宅ローンの保証をしてくれている場合には、民事再生においても、その住宅ローンを特例を使って、対象外とすることにより、保証人に影響がないような債務整理を行うことも可能です。

 

債務整理のシュミレーションまとめ

 

債務整理にはいくつか種類がありますので、自分が債務整理後にしたい生活に応じて、どの方法がふさわしいのかを考えることになります。
どの方法がふさわしいのか、を判断することは、一般の人には簡単なことではありません。
そのため、信頼できる専門家を選び、よく相談して一緒に考えてもらうことが重要です。

 

専門家からの説明が漏れるかもしれない債務整理のデメリットについては、そのデメリットにはどんなものがあるのかを知ると同時に、そのデメリットが実際に起こる可能性を見積もる必要があります。
見積もりは専門家にお願いするのが間違いないのですが、その際には、なるべく隠し事をしないことが大事なポイントです。
何が重要であるのか、は専門家でないと判断しかねるためです。

 

信頼できる専門家と出会って、借金の問題から解放される日が一日でも早く訪れるといいですね。